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増額の概念が無いフリーローン、追加融資を受けるなら再申込が必要!

ローンを利用している時に、今借りているお金では足りないのでもっと借りたいと思った場合には、増額という方法があることが知られています。ですが、増額とはカードローンの利用時に行うものであって、フリーローンには増額という概念はありません。
では、フリーローンの利用中にさらにお金が必要になり、追加融資を受けたい場合はどうすればいいのかというと、再度申し込みをして新たな契約をするという流れになります。
では、増額と再申し込みでは何が違うのか、フリーローンで追加融資を受けたい場合はどのようにすればいいのか、詳しくご紹介します。

フリーローンに増額という概念が無いのは借り方の特徴によるものです

そもそも、なぜフリーローンに増額という概念が無いのでしょうか。それは、カードローンとフリーローンではお金の借り方に違いがあるからです。
では、どのように違うのかを確認しましょう。

カードローンとフリーローンの融資方法の違い

カードローンの場合、申し込みをすると審査があり、その審査によって利用限度額が決定されます。これは、最大でその人に対してこの金額までなら貸し付けできるという金額のことで、申し込み者はカードを利用して必要なお金を必要な時に借り入れするという借り方をします。
例えば利用限度額50万円の人が10万円だけ借り入れをしてもいいといった感じで、利用限度額の範囲いっぱい借り入れをする必要はありません。また、さらにお金が必要になったから追加融資を受けたいと思った時には、再度審査を受ける必要はなく、利用限度額までの金額であればカードを使って再度借り入れができます。
カードローンで言う増額とは、借り入れする金額が増えるという意味ではなく、利用限度額を上げてもらうことを言います。その場合は、増額の審査を受ける必要があるのですが、増額審査に通ればさらに多くのお金が借りられるようになるというわけです。

それに対してフリーローンは、例えば旅行やエステ、家具や家電の購入、治療費など様々な目的があり、そのためにお金を借りるという性質の商品です。そのため融資は一括で行われ、借りた後は返済をするのみとなるので、新たに追加で融資が必要という考え方がないんですね。

だから、フリーローンには増額という概念がありません。

フリーローンで追加融資を受けたい場合

それでは、フリーローンを利用中にさらにお金が必要なことが起こったらどうするのかというと、再度その商品に申し込みをし直すという方法で追加融資を受けます。
つまり、利用中のフリーローンの融資金額を増やしてもらうのではなく、新たな契約を結ぶということになるんですね。
ということは、もちろん初めて申し込みをした時と同じように審査を受ける必要がありますし、契約手続きもする必要があります。
それから、別のフリーローンやカードローンを契約するという方法もあります。
とはいえ、どの方法を選んだとしても、追加融資を受けるために新たに申し込みをする場合、すでに借り入れがあることになるので、最初の審査と同じようにスムーズに行くとは限らないということを知っておく必要があります。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
知っておきたい!フリーローン審査期間や融資までにかかる時間

中には追加融資可能なフリーローンも!商品の例をご紹介

これはかなり珍しい例ではあるのですが、フリーローン商品の中には追加融資について明記している商品もありますので、例を見てみましょう。

京葉銀行フリーローン「ファスト」

この商品は、以下のような商品です。

融資金額 金利
最大800万円まで 年3.9~14.0%

この商品の場合、追加融資を希望する場合、前回の借り入れ日から6か月以上経過していることを条件としています。つまり、この商品では追加融資はできますが、いつからできるかに制限があるということですね。
それは、6か月が経過するまでにお金が必要になった場合、同じ商品での追加融資ができないということでもありますので、その場合は別の商品を探すしかありません。
それから、この商品は千葉県に住んでいる人しか利用できません。

伊予銀行「フリーローン」

この商品は、以下のような商品です。

融資金額 金利
最大500万円まで 年4.0~10.0%

この商品の場合、500万円以内であれば追加融資が可能とはっきり案内されています。

追加融資に言及している商品は少ない!

ここに追加融資について言及している商品の例を2つ挙げましたが、もともとのフリーローンの性質上、追加融資に言及している商品は少ないのが現状です。
そのため、フリーローンを利用する場合、もしまたお金が必要になったら新たな申し込みをしなければいけないと思って利用した方が安心です。

フリーローン・カードローンの両方のメリットが生かせる商品もある!

ここまで読まれて、フリーローンとカードローンの性格がそれぞれ違うとなると、どちらを選んだほうがいいのか迷われた方もいらっしゃるかもしれません。
傾向をまとめると、フリーローンは一度借りたら追加融資がしにくく融資までに時間がかかりがちな代わりに金利設定が低めなことから、以下のような人に向いていると言えます。

  • お金の使い道がはっきりしていてまとまったお金が必要な人
  • お金の借り入れを急がない人

それに対してカードローンは追加借り入れがしやすいですし、また最短であれば即日融資ができるなどスピード対応ができる商品も多い代わりに金利設定が高めなことから、以下のような人に向いていると言えます。

  • お金の使い道が様々でまとまったお金は必要ない人
  • 急いでお金を借りたい人
  • 追加融資が受けられた方が便利な人
とはいえ、今はまとまったお金も必要だけど後から審査を受けることなく追加融資も受けられたら便利なのに、と思うこともありますよね。実は、そんな時に役に立つ、フリーローン・カードローンの両方のメリットが生かせる特徴的な商品がありますので、詳しく見ていきましょう。

りそな銀行「プライベートローンJ」

りそな銀行の「プライベートローンJ」という商品は、以下のような商品です。

融資金額 金利
最大300万円まで 年6.5~14.0%

この商品には、プライベートローンとカードローンを同時に契約する、カードローンセット型があります。カードローンセット型には、以下のような特徴があります。

  • プライベートローンの金利が0.3%引き下げられる
  • プライベートローンの返済が進むとカードローンの利用限度額が増える
  • プライベートローンの返済期間に関係なくカードローンは満70歳まで更新可能
  • プライベートローンの返済状況によってカードローンが利用不可になることもある
  • カードローンにはカードローンの金利設定がある

つまり、カードローンセット型を選ぶと、金利が年6.2~13.7%になるということですね。
この商品にセットされるカードローン商品は、契約時の利用限度額が10万円と決められていて、プライベートローンの借り入れ残高が10万円減ると、その分カードローンの利用限度額が10万円増加する仕組みになっています。増加できるのは、最大で100万円までです。
プライベートローンの返済期間には関係なく、カードローンは満70歳まで1年ごとに審査の上で更新されますが、プライベートローンの返済がきちんとできていない場合、カードローンが利用できなくなったり利用限度額が増えなかったりすることもあります。
カードローンに適用される金利は固定金利で、年14.0%です。
りそな銀行の「プライベートローンJ」は以下の利用条件を満たしていれば全国どこからでも申し込むことができます。

  • 申し込みの際、年齢が満20歳以上完済時に満71歳未満である
  • 安定した継続収入がある
  • 保証会社の保証を受けられる

これと同様の商品が、りそなグループの近畿大阪銀行でも扱われています。ただし、近畿大阪銀行の「プライベートローンJ」は、近畿大阪銀行の営業エリアに住んでいる人か勤務している人しか利用できないので注意しましょう。

フリーローンで追加融資を受けるなら新たな申し込みが必要です

以上のことから、フリーローンはそもそも必要なお金を一括で借り、後は返済をしていく性質のローンであることから、増額という概念がない商品だと言えます。
そのため、追加融資を受けたい場合、新たな申し込みをする必要があります。
商品によっては追加融資が可能なタイプがあったり、カードローンとセットになっているものがあったりもしますが、そのような商品はあまり多くはありません。
ですので、フリーローンを利用したい人は、追加で融資が受けたくなったら新たな申し込みをする必要があることを知ってから利用したいものです。

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