> > 銀行フリーローンをカードローンの借り換えに使う時の注意点まとめ

銀行フリーローンをカードローンの借り換えに使う時の注意点まとめ

カードローンを利用しているけれど、複数の借り入れ先を作ってしまい返済の管理が大変だからという理由や、少しでも金利を下げたいという理由などで借り換えを考えた場合、お勧めの借り換え先は銀行フリーローンです。
なぜかというと、カードローン同士で借り換えをするよりも、その方が金利が下がる可能性が高いからです。
ですが、フリーローンは利用条件が厳し目に設定されていますし、何より今後追加融資が受けられなくなるというデメリットもあります。
そこで、本当に借り換えをした方がいいのかを考える参考になるように、銀行のフリーローンをカードローンの借り換えに利用したい場合の注意点をまとめてご紹介します!

金利が下がり返済管理も楽に!銀行フリーローンに借り換えるメリット

そもそも、カードローンの借り換えに銀行フリーローンを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。確認しましょう。

フリーローンの金利設定は低めなので金利が下がる可能性が高い!

カードローン商品は、繰り返し借り入れをすることを目的としています。そのため、長期間に渡って利用を続けるのが一般的なので、その分借り入れをした後は返済のみを行うフリーローンよりも返済が滞るリスクが高いと言えるのです。

その分金利を高く設定しておかなければ、万が一返済が滞って回収が難しくなった時に経営への悪影響が大きくなってしまいます。だから一般的にカードローン商品はフリーローン商品よりも金利が高いんですね。そのため、フリーローンに借り換えることで金利が下がる可能性があります。

また、カードローン商品の多くは、借り換えには利用できないという決まりになっています。そのため、フリーローンの方が借り換えやすいという面もあります。
それでは、同じ銀行で扱われている商品を例に、カードローンとフリーローン(多目的ローンなども含む)との金利の差を見てみましょう。
実は、フリーローン商品の中にも借り換えやおまとめに対応していないものがあるので、ここでは借り換えやおまとめに利用できる商品を挙げています。
ちなみに、金利はこの記事を書いた時点のものです。

銀行名 カードローン フリーローン
イオン銀行 年3.8%~13.8% 年3.8%~13.5%
りそな銀行 年9.0%~12.475% 年6.5%~14.0%
常陽銀行 年2.5%~14.8% 年6.975%
北日本銀行 年3.0%~14.8% 年4.0%~14.5%

こうして見てみると、イオン銀行や北日本銀行の場合はわずかに、常陽銀行ではかなりフリーローンの方が上限の金利が低いですね。りそな銀行の商品は、プレミアムローンではなくおまとめにも利用可能な一般的なローン商品の金利をご案内しています。この商品の場合、フリーローンの方が金利が高くなる可能性がありますね。
次に、現在消費者金融から借り入れをしている人の場合はどうなのでしょうか。大手消費者金融の金利を挙げて、見てみましょう。

  • アコム…年3.0%~18.0%
  • アイフル…年4.5%~18.0%
  • モビット…年3.0%~18.0%
  • プロミス…年4.5%~17.8%
  • ノーローン…年4.9%~18.0%

消費者金融のカードローンの上限の金利は、銀行系カードローンよりもさらに高いことがわかりますね。ということは、消費者金融のカードローンを利用している人の場合、現在の借り入れ金利によっては借り換えるとかなりお得になる可能性もあるということです。
現在カードローンを利用している方はご自分のカードローンの金利がわかると思いますので、フリーローンの上限の金利の方が現在の借入金利よりも低ければ、借り換えをした方が金利が下がり、結果として支払総額も減ると言えます。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
低金利で利息の安いフリーローンを探す?低い固定金利は狙い目なのか

フリーローンは追加融資ができないので返済管理がしやすい!

先ほどもお話したように、カードローンの場合、利用可能枠の中であれば何度借り入れをしてもいいので、つい借りてしまうなどの理由から返済が進みにくく、また借り入れ金額によっては返済額が変わることもあるので、返済の管理がしにくいという性質があります。
それに対して、フリーローンでは追加融資を受けることはできず、もしまたお金が必要になった場合は新たに申し込んで審査を受けてから借り入れをしなければいけません。そのため、新たに借り入れを増やして返済額が変わるというようなことがありません。
だから、毎月いくら返せばいいのかが把握しやすく、返済管理がしやすいと言えるんですね。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
増額の概念が無いフリーローン、追加融資を受けるなら再申込が必要!

借り入れ先が複数ある人の場合まとめることで返済日が同じになる!

現在複数の借り入れがある人は、それぞれの商品によって返済額が違ったり返済日が違ったりして、どの業者にいつどれくらい返済をすればいいのかを把握するのが大変だということもあるかと思います。
これは当然と言われるかもしれませんが、フリーローンに借り換えをした場合、全ての借り入れを一本化することができるので、返済日が固定されます。そういった意味でも、返済管理がしやすくなります。

フリーローンへの借り換えのメリットを生かせるような商品選びを!

このように、カードローンを銀行のフリーローンに借り換えすることにはメリットがあります。ですが、選ぶ商品によってはそのメリットを十分に生かしきることができない場合もありますし、またフリーローンは誰でも契約できるものではないという点でも注意が必要です。

そこで、ここからはフリーローンをカードローンの借り換えに利用したい場合の注意点をまとめてご紹介します。

銀行フリーローン商品は利用条件が厳しいことも!詳細を確認しよう

実は、銀行フリーローン商品は金利が低い代わりに、利用条件が厳しく設定されていることもあって、場合によっては利用できないこともあります。
利用条件とは、年齢や収入などに関する条件のことで、これを満たしていなければその商品を利用することはできません。同じ銀行の商品であっても、カードローンとフリーローンでは利用条件が違いますので、事前にきちんとチェックする必要があります。
では、フリーローンの利用条件はカードローンとどのような違いがあるのか、先ほど金利を比較した銀行を例に見ていきましょう。

イオン銀行「おまとめローン・フリーローン」

まずはイオン銀行の「おまとめローン・フリーローン」について見ていきましょう。
この商品の利用条件は、以下の通りです。

  • 日本国内に住んでいる人(外国籍の人の場合永住許可を受けている人)
  • 契約時の年齢が満20歳以上満60歳未満の人
  • イオン銀行に普通預金口座がある人
  • 安定していて継続した収入が見込める人
  • 保証会社の保証が受けられる人

収入に関しては、原則として前年度の税込み年収が200万円以上あることが求められます。年金受給者や、専業主婦または専業主夫の人、それから学生が利用することはできません。
カードローン商品「カードローンBIG」の利用条件と違うのは年齢と収入に関してで、カードローンの場合契約時の年齢は満20歳以上満65歳未満、本人か配偶者に安定していて継続した収入があること(年収の金額に関する条件はなし)が利用条件となります。
フリーローンの方が利用可能な年齢の上限が低いため、借り換えやおまとめを検討した時に60歳以上の人は、フリーローン商品は利用できないことになります。
また、年収についてもフリーローンの方が条件が厳しいため、前年度の税込み年収が200万円ない人や専業主婦の人などの場合、フリーローンは利用できません。
【イオン銀行の記事はこちらも参考にどうぞ!】
イオン銀行ネットフリーローン!審査や在籍確認は口コミをチェック

りそな銀行「りそなプライベートローンJ」

りそな銀行の一般的なローン商品である「りそなプライベートローンJ」の商品の利用条件は、以下の通りです。

  • 日本国内に住んでいる人
  • 申し込み時の年齢が満20歳以上で完済時に満71歳未満の人
  • 安定した収入が見込める人
  • 保証会社の保証を受けられる人

収入額に関しての条件はありませんが、専業主婦や学生が利用することはできません。
カードローン商品「りそなクイックカードローン」の利用条件と違うのは年齢に関してのみで、カードローンの場合契約時の年齢は満20歳以上満66歳未満であることが利用条件となります。
借り入れする金額にもよりますが、フリーローンの場合年齢の上限は完済時のものなので、それまでに返せる場合はカードローンを契約できる年齢の上限である65歳を超えていても借り入れができる可能性があるということですね。

常陽銀行「常陽フリーローン」

常陽銀行の「常陽フリーローン」の商品の利用条件は、以下の通りです。

  • 常陽銀行の営業地盤内に住んでいる人または勤務している人
  • 申し込み時年齢が満20歳以上満65歳未満の人(完済時に71歳未満であること)
  • 1年以上同一の勤務先に勤務している人か3年以上同一の事業を営業している人
  • 安定していて継続した収入が見込める人
  • 保証会社の保証を受けられる人
  • 団体信用生命保険に加入できる人

収入に関しては、前年度の税込み年収が200万円以上あることが求められます。
カードローン商品である常陽銀行カードローン「キャッシュピット」の利用条件と違うのは年齢、居住地や勤務地、勤続年数、収入、保険に関してで、カードローンの場合契約時の年齢は20歳以上70歳未満で、勤続年数に関する条件はありません。
さらに、日本国内に住んでいる人が利用できるため居住地や勤務地に関する制限もなく、収入の金額も制限されていませんし、団体信用生命保険への加入も求められません。
こうして見てみると、フリーローンの方が、利用条件がかなり厳しくなっていますね。

北日本銀行「フリーローンASUMO」

北日本銀行の「フリーローンASUMO」の商品の利用条件は、以下の通りです。

  • 北日本銀行の営業エリアに住んでいる人または勤務している人
  • 申し込み時の年齢が満20歳以上満65歳以下の人(保証会社によって差あり)
  • 収入がある人
  • 保証会社の保証を受けられる人

収入に関しては、パートやアルバイト、年金受給による収入でもよく、また主婦も融資の対象となります。収入の額に関する条件はありません。
この商品の保証会社は3つあるのですが、保証会社によっては年齢に関する条件が申し込み時の年齢が満20歳以上で完済時に満76歳未満の人となる場合もあります。
カードローン商品「カードローンスーパークイカ」の利用条件と違うのは年齢と居住地や勤務地に関してで、カードローンの場合申し込み時の年齢は満20歳以上満69歳以下で、勤務地や居住地に関する条件はありません。
北日本銀行には口座を持っている人向けの商品「カードローンASUMO」もあるのですが、ここでは全国から利用できる「カードローンスーパークイカ」をご案内しています。

商品詳細をよく見て利用可能な商品を選ぼう

このように、同じ銀行の商品であっても、カードローンとフリーローンでは利用条件が違います。今カードローンを利用しているからフリーローンに借り換えができるだろうと思っても、条件によってはできない場合もあるということですね。
これは、すでに消費者金融や別の銀行でのカードローンによる借り入れをしている人にも同じことが言えます。その商品が利用できているからと言って、あらたに利用するフリーローンの利用条件に合っているかというと、必ずしもそうとは言えません。
そのため、借り換えができる状態にあるかどうかを確認することを目的として、借り換えのために利用したいフリーローンの商品詳細を確認しておくことが大切なのです。

カードローンの借入総額が高い人はフリーローンの融資金額に注意!

フリーローンを使ってカードローンを借り換えようと考えている人のうち、すでにカードローンでの借り入れ金額が高い場合は要注意です。なぜかというと、カードローンの借り入れ総額によっては、フリーローン商品の融資金額では足りないことがあるからです。
では、フリーローンの融資金額はどれくらいなのか、確認しましょう。

フリーローンの融資金額の例

先ほど見た商品を例にすると、フリーローンの融資額は以下のような感じです。

  • イオン銀行「おまとめローン・フリーローン」…30万円~700万円
  • りそな銀行「りそなプライベートローンJ」…10万円~300万円
  • 常陽銀行「常陽フリーローン」…1万円~500万円
  • 北日本銀行「フリーローンASUMO」…10万円~1,000万円

このように融資額の上限は商品によって様々なのですが、例えばりそな銀行の商品の場合は最大でも300万円しか借りることができません。既にこれより多くの金額を借り入れしている人の場合、りそな銀行の商品では借り換えができないということになりますね。
逆に、ほとんど多くお金を借りていない場合は最低の融資額にも注意する必要があります。
ここで言う常陽銀行の商品のように、融資額の下限が1万円の場合は必要に応じて借り入れをすることができますが、多くのフリーローン商品で融資額の下限が10万円であったり30万円であったりするので、必要なお金以上のお金を借りなければいけなくなってしまう可能性もあります。
そのため、現在のカードローンの借入額を計算してから借り換えをするかどうかを決めたり、商品を選んだりする必要があるんですね。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
100万300万は借入可能?銀行のフリーローンの借入限度額とは

1つの業者から多くのお金を借りている人は金利が下がらないことも!

それから、複数の借り入れ先の金額を合計すると高額になる場合ではなく、1つの業者から多くのお金を借りている人の場合、借り換えをしても金利が下がらない可能性もあります。
金利は、借り入れ金額が高くなればなるほど低くなるのが一般的です。そのため、複数の借り入れ先を1つにまとめると、1つの借り入れ先でより多くのお金を借りることになるので、金利が下がる可能性が高いのです。

ですが、1つの業者から多くのお金を借りている人だと、すでに金利が低めに設定されていると考えられます。そのため、借り換えを考えている商品の上限の金利が現在の金利よりも低い商品を選ばなければ、せっかく借り換えをしてもそのメリットが十分に生かせないことも十分に考えられます。

もちろん、借り換え先で最高の金利になるとは限らないのですが、それを想定して借り換えをしないと、万が一最高の金利になった時に借り換えをしない方が良かったというようなことが起こるため、最高の金利で考えておく方が安全だということです。

追加融資ができなくて大丈夫?フリーローンの特徴も理解しておこう

最後に確認しておきたいのが、カードローンをフリーローンに借り換えると、追加融資が受けられなくなるということです。

今後お金に困る可能性が無いかを考えよう!

カードローンとフリーローンはそもそもの商品の性格が違い、カードローンは何度でも追加融資が受けられますが、フリーローンは一度借りたら後は返済をするだけです。そのため、フリーローンに借り換えることで返済管理がしやすくなるのは確かです。
ですが、そうなると追加融資はもう受けられなくなりますし、新たに借り入れを申し込んだとしても、おまとめ商品を利用している状態であれば新たに借り入れを受けるのは難しいと予想されます。
そのため、今度お金を借りなければいけないような状態にならないか、追加融資が受けられなくなっても困らないかということをよく考えてからフリーローンに借り換えるかどうかを決めなければいけません。

カードローンを銀行フリーローンに借り換えるなら商品選びを慎重に!

ここまでの内容から、カードローンをフリーローンに借り換えると金利が下がる・返済管理が楽になるというメリットもありますが、以下のような注意点もあると言えます。

  • フリーローンは利用条件が厳し目なので条件に合わなければ使えない
  • 借り入れ総額によってはフリーローンでの借り換えが無理なこともある
  • フリーローンに借り換えると新たな融資が受けられない可能性が高い

そこで、カードローンをフリーローンに借り換えるかどうかは、これらの注意点を確認した上で考えたいものです。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
フリーローン1000万円借りたい!カードローンよりも難易度高い?

新着記事
ページトップへ