フリーローンは、借りたお金の使いみちが自由なローンです。住宅ローンならわかるけれど、フリーローンはイマイチわからないという方も多いかもしれませんね。
ここでは、みずほ銀行のフリーローンの特徴や、どんな場面に使いやすいのかを解説します。カードローンとどのように違うのか、どんな人に向いているのかもチェックしましょう。
あなたも、みずほ銀行のフリーローンについて理解して、お金の急なピンチを脱しませんか。
みずほ銀行でお金を借りる。フリーに使えるローン2種類のまとめ
借りたお金の使い道が自由であることが特徴のフリーローン。みずほ銀行では、2種類の商品があります。それぞれについてチェックしましょう。
フリーローン?みずほ銀行多目的ローン
多目的ローンとは、その名の通り、多目的に利用できるローンです。日常でまとまったお金が必要な場面のほとんどに対応しています。たとえば、結婚資金・育児資金・引っ越し・家電製品購入などなど・・・。
使用できるものは、みずほ銀行が認めるものというルールがあります。ほとんどの使用場面は大丈夫ではありますが、一部認められないものもあります。それについてはまた後で解説しますね。
利用した後は、みずほ銀行に報告しないとならない場合があります。原則100万円以上の利用では、領収書などを提出する必要があります。
フリーローン?みずほ銀行カードローン
もうひとつは、カードローンです。テレビコマーシャルや電車の広告でもなじみがありますね。カードローンは、カード一枚さえあれば自由にお金を借りることができる便利さが特徴です。
お金の使い道は問わず、また、みずほ銀行に「○○に利用しました」と報告する必要もありません。ATMで限度額の範囲内で自由に借りることができるので、24時間365日の急なピンチに安心です。
カードローンは、スピーディーに借りられることが一番の特徴です。その分、多目的ローンに比べると金利は高めです。
みずほ銀行のふたつのフリーローンの比較
重要な項目を比較してみましょう。金利は、2017年3月のものです。毎月金利は見直されます。
多目的ローン | カードローン | |
---|---|---|
金利 | 変動:5.875%/固定:6.700% | 3.0~14.0% |
最大限度額 | 300万円 | 1000万円 |
使い道 | 自由(ひとつに絞る必要アリ) | 自由 |
ローンで気になることのひとつが金利ですよね。多目的ローンとカードローンの金利は10パーセント近く違います。ということは、多目的ローンの方がお得に借りられると思うかもしれませんが、サービスが異なるので一概にそうとはいえません。
また、最大限度額もかなり違いますね。しかし、カードローンで急に1000万円も借りられることは万に一つもありませんので、限度額はあまり気にしなくてもよさそうです。もともと、フリーローンは、数万円程度の少額の借り入れに向いているからです。
みずほフリーローンの審査や申し込みの流れを押さえよう
金利やサービスについて比較する前に、両者の申し込み方法や審査についてチェックしましょう。同じフリーローンでも、手続きは少し異なるのです。
多目的ローンの申し込みから借りるまで
多目的ローンは、カードローンに比べると申し込みから借りるまでが複雑です。そうはいっても、かなりカンタンに借りられます。流れを見てみましょう。
- 申し込みはパソコンまたは窓口
- 審査
- 審査結果が届く
- 契約は来店か郵送
- 借り入れ
来店不要で借り入れできるので、忙しくて銀行に行く時間がない方でも安心ですね。また、窓口での相談もできるので、色々と不安のある方は窓口でも案内してもらえるのが便利です。
申し込みから借り入れまで、数週間かかることもあります。また、住宅ローンなどとは異なり、担保は必要ありません。
カードローンは素早く借りられることが特徴
対して、カードローンは、インターネットでの申し込みが便利です。申し込みの流れは以下です。
- パソコンから申し込み
- 審査
- メールで審査結果が届く
- 必要書類をネット上で送る
- 借り入れ
また、申し込みに必要な書類は、インターネット上で送るだけで良いのも、忙しい方に最適です。郵送するよりも手軽にできますよね。
審査は厳しい?借りやすいのはどちら?
各フリーローンの申し込み条件を比較しましょう。どちらのローンも、担保不要で多目的に利用できますが、利用できる方の条件は少々異なります。
まず、みずほ銀行カードローンの利用できる方です。
- 満20歳以上満66歳未満
- 安定した収入がある
- オリコの保証が受けられる
それに対して、多目的ローンの利用条件はたくさんあります。以下が多目的ローンを利用できる方です。
- 満20歳以上満66歳未満
- 勤続年数2年以上
- 前年度年収が200万円以上
- 安定・継続した収入がある
- 保証会社の保証が受けられる
カードローンに比べると、収入がちゃんとあるかどうかがポイントになっています。審査されるのはこのような条件が基準です。審査というと、なんだか怖いイメージがありますが、むやみに恐れずに、条件をしっかり確認しましょう。
どちらのフリーローンの方が審査が厳しいかというと、それは一概には言えません。条件に合っていれば審査には通ります。もし他社に借り入れがたくさんあったり、安定した収入がなければ、審査には通りません。
よく、カードローンは審査が甘いなどと言われていますが、条件がフリーローンに比べると少ないというだけで、もちろんのことながらしっかりと審査されます。
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金利に差があるみずほのローン。お得なフリーローンはどちら?
それでは、気になる金利とサービスについてもっと細かく見てみましょう。お得なのはどちらのフリーローンなのでしょうか。
金利だけでお得さを決めるともったいない!
同じフリーローンでも、金利には10パーセント近くの差があります。低いのは多目的ローンの方ですね。ということは、申し込みするのであれば多目的ローンの方がお得?いいえ、そう決めるのは性急です。
というのも、多目的ローンよりもいろいろなサービスが受けられるのが、カードローンだからです。カードローンの金利が高めなのは、それだけのサービスを提供しているからなのです。
カードローンと多目的ローンの借り方の違いは?
カードローンは、なんといっても、急なピンチの時に手軽に申し込めることがメリットです。ATMで必要な時にお金を引き出す感覚で借り入れできるので、時間を気にせずに借りることができるのです。
一方、多目的ローンでは、借り入れできるものが限定されています。家電購入や自動車購入などの目的を決める必要があるので、カードローンのようには気軽には借りられません。
同じフリーローンでも、カードローンで借りたお金は何でも利用できるのに対して、多目的ローンは借りられない種類もあります。
- 事業資金
- 有価証券投資資金
- その他確認できない資金
事業資金は、カードローンでも利用できないことになっていますが、多目的ローンの場合、見積書などでみずほ銀行が確認できるものではないと借りられないので、よりはっきりしています。
金利はこのように比較しよう
カードローンは、3.0~14.0%というふうに、金利に幅があります。3.0%であれば、多目的ローンの5.875%よりも低いですよね。ということは、カードローンの方がお得になるということでしょうか。
カードローンの金利は、最大限度額に対して決定されます。
たとえば、限度額が10万円~100万円の場合、金利は14パーセントです。金利が3~4パーセントの最低ラインになるためには、限度額が1000万円近くないとなりません。
それほどの高額の限度額をゲットするためには、みずほ銀行に相当信頼されていなければなりません。高額所得者や、長期間のお得意様がその対象です。
ですので、一般的には、申し込んですぐに低金利にはならないのです。カードローンは、数万円程度を短期間借りるためのローンですので、基本的には14パーセントの金利と思っておきましょう。
多目的ローンは、変動と固定で選べるのがポイントです。毎月金利は見直されるものの、限度額によって金利が変わるわけではないので、こちらの方がシンプルな金利といえるかもしれませんね。
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ふたつのフリーローンについて比較しました。それでは、具体的に、どんな時にどちらを申し込みした方が役立つのでしょうか。
とにかく急いでいる時はカードローン
急な冠婚葬祭や、友達に誘われた旅行など、お金が急に必要になった時、役立つのはカードローンです。最も早くて当日に借り入れができるので、急いでいる時に最適です。
ただ、必ず当日に借りられるわけではありませんので、できるだけ余裕を持って借り入れした方が安心ではあります。
それにしても、多目的ローンに比べると早く借り入れできることでしょう。
ちなみに、即日融資に向いているカードローンは、みずほ銀行のみならず、他にたくさんあります。たとえば、金利は比較すると高めではありますが、大手消費者金融会社は競って即日融資を宣伝しています。
借りる目的がはっきりしている時は多目的ローン
同じお金を借りるのであれば、金利は低い方が良いに決まっていますよね。多目的ローンが利用できるのであれば、低金利で借りられるチャンスです。
数週間は時間に余裕があって、借りる目的がひとつはっきりしていたら、多目的ローンの方がお得になる可能性が高いです。カードローンに比べて、借りるのに手間はかかりますが、その分金利が10パーセントも低くなる可能性があるのであれば、お得と言えるでしょう。
少ない金額を借りるならカードローンが有利かも
数千円から数万円程度の借り入れであれば、カードローンの方がお得といえるかもしれません。金利は多目的ローンの方が低いは低いですが、手続きがカードローンの方がカンタンなので、少な目の金額なら手間を考えるとカードローンが便利なのではないでしょうか。
一方、数十万円以上の金額を借りる場合は、多目的ローンの方が金利が低くてお得です。結婚費用の一部や、高額の家電を買うとき、家族の引っ越し料金などが、多目的ローンに向いています。
対して、お給料日前の急な飲み会の費用や、冠婚葬祭に招かれた時の費用などがカードローンには向いています。その他幅広いことに気軽に借りられるのがカードローンです。
アルバイトやパートの方はカードローンがおすすめ
年収がそこまで高くない方でも、カードローンならば借りられる可能性はあります。多目的ローンでは、年収200万円以上という明確な基準がありますが、カードローンでは、安定した収入のある方という基準であり、数字は示されていないからです。
アルバイトやパート、年金受給者でも、みずほ銀行カードローンなら借りられる可能性があります。
もちろん、あまりに収入が低かったり、他社にたくさんの借り入れがあったりすれば、審査には通りませんが、審査は受けられます。
また、専業主婦の場合も、配偶者に安定した収入があれば審査が受けられます。このように、幅広い職業の方にも利用しやすいのがカードローンです。
【参考記事】
パートやアルバイトでも銀行のフリーローンを利用することはできる?