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資金使途・用途や借入目的・理由は問わず!フリーローンは使い道自由

以前はローンと言えば何かを購入するようなときに、自分のお金だけでは足りない場合に金融機関などから借りて目的のものを手に入れるというように利用するもので、重要なのがこの目的となる資金使途が決まっていることでした。
しかし最近ではカードローンに代表されるように、使い道を限定せずどんな用途に使っても良いというようなタイプのフリーローンと呼ばれるローンが良く利用されるようになって来ています。
しかしこのフリーローンは以前からある借りる理由を明示する目的別ローンと比べると金利が高く、同じように利用していては、不利になってしまいます。そこで自分の利用方法をよく考えて使い分けることが重要です。

目的や理由は明示できないけどお金が必要!従来は借入が難しかった

もともとローンというのは住宅ローンのように何かの目的が有るときに借りるもので、銀行などの金融機関は、一般的に必要になると考えられる目的ごとにそれに対応する目的別ローンを用意しています。
もちろん住宅ローンはこの目的別ローンの一つですが、最近では自動車ローンや教育ローンというように多様化してきており、人生で必要になるだいたいの目的には沿うようになっています。
以前と言ってもかなり昔になりますが、一般人が借入れするローンと言うのはこういった目的別のローンがほとんどでした。このため目的に沿わない場合にはなかなかお金を借りるのは難しいことだったのです。

ローンは利用目的が有るから借りるもの

何の目的もなしにお金を借りる人はいないでしょう。例えばギャンブルに利用するとしても、周囲にはそんなことは言えませんが、目的は存在しているわけです。このようにお金というのは何かしらの目的が有るからかりるものです。
時代をさかのぼれば終戦直後はバラックに住んでいても、経済的に多少余裕ができればお金を借りて自宅を再建したくなります。そういった時にローンを利用したわけです。
また高度成長が始まれば、高根の花だったマイカーも手が届くようになり今度は自動車を買うためにローンが必要になります。このように時代とともに様々な目的が生まれ、お金の需要ができてローンというものが発達してきたわけです。
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金融機関は目的に合わせてローンを用意した

こういった時代時代を背景にして、必要なお金というものが有り、金融機関もそれに合わせてお金を貸すことによって成長してきました。そこで、銀行など金融機関には、そういった人々の需要というものを満たしていく義務が有るわけです。
このようなことから銀行は、そういった需要を読み取り、それらの目的に合わせてローンを提供して来ました。住宅需要のためには住宅ローンが、自動車の需要のためには自動車ローンを用意しました。
そしてその後も経済的な余裕が出るにしたがって、目的も多様化していき、様々な目的のためにローンが必要になり、銀行はこういった需要に合わせて新たなローンを作ることになったわけです。
これらの目的に合わせたローンのことを目的別ローンと呼んで、それぞれ融資条件を決めて融資されています。目的別ローンには次のようなものが有ります。

  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 教育ローン
  • ブライダルローン
  • リフォームローン

これ等を見れば分かりますが、これ等は人生を送るうえで誰もがいつか必要になるようなものになっています。

目的別ローンの借入
目的に合わなくても目的を偽って申込めば何でも借りられるのではないかと考える人もいますが、そううまくはいきません。目的別ローンの審査はそれほど簡単ではなく、利用目的が徹底的に確認されます。
申込みを行う場合も、利用目的についての見積もりを取り、提出を要求されるのが普通です。融資も申込者に行われるのではなく、直接目的のために支払われる場合も有ります。
申込者に融資が行われる場合には、後日実際に目的のために利用されたことを証明する必要も有るので、別の目的に利用してしまうと契約を破棄され、全額の返還を求められることも有ります。
しかも、そういったことが記録に残り、その後の金融取引に支障が出ることも有って、目的を偽って申込むのは非常にリスクが高い行為だと認識する必要が有ります。

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目的に合わなければローンの借入が難しかった

しかし、生活が多様化するに従い、お金が必要になる場面も多様化してしまい、あまり需要が有るとは言えない目的でお金を借りたいと考える人も大勢出てくるようになってしまいました。
このような人たちの場合、銀行が用意した目的別ローンでは目的が合わないために融資の申込みができず、目的の実現が難しくなり、目的実現を断念しなければならないことも有りました。
これは銀行にとっても大きな問題で、借りたい人がいても、簡単には融資ができないという困った状況を生んでしまっていたわけです。
銀行は融資して利息を取って利益を上げます。この場合、融資できる先が有るのにみすみすそれを逃すことになってしまって、経営上も大問題だったわけです。

フリーローンとは何か?資金使途や用途を明示しなくても貸して貰える

このように徐々に生活様式が多様化するに従い、お金を使う場面も人それぞれになってきていて、とても金融機関が用意した目的別ローンだけでは足りなくなってしまい、お金を借りようにも借入れできない場合も出てくるようになりました。
銀行もこういった状況に対応する必要が出てきており、一つ一つの目的に合わせることが難しいことから、目的を問わないフリーローンや目的を自分で設定できる多目的ローンというようなものを用意しています。
特に最近利用者が増えているローンにカードローンが有りますが、カードローンは何度も借り入れが繰り返せるという点で従来のローンの概念とは違うものですが、利用目的自由と言う点でフリーローンの一種と分類できます。
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金融機関は用意した目的に合わない借入れにも対応する必要が有る

そこで銀行などの金融機関は用意した目的別ローンに合わない借入にどういった対応をすれば良いのか考えることになります。考え方としては次の2つの方向性が有りました。

  • 目的に合わせて目的別ローンの品揃えを増やす
  • 目的を問わずに利用できるローンを提供する

前者の場合にはあまり需要の無いものを揃えるというのは経費ばかり増えてしまって、銀行としても対応が難しく、別のアプローチが必要でした。
そこで登場したのが多目的ローンと呼ばれるもので、利用出来るのは有る目的に限定されますが、その目的は利用者のほうが決める事ができるというものです。
この多目的ローンは以降で説明するフリーローンと目的別ローンの中間的な存在で、目的別ローンに分類されている場合も有ればフリーローンに分類している銀行も有ります。

目的を問わないフリーローンが用意された

先程の考え方の後者の方は、完全に利用目的を問わず、融資したお金は何に利用しても良いというもので、こういったローンを一般的にはフリーローンと呼んでいます。
完全に利用目的を問わないと言っても、一般的には融資したお金を事業性資金には利用できないとしている場合が多く、会社員なら切り分けは簡単ですが、自営業者などの場合には切り分けが難しい場合も有ります。
もしそういった危険性が有る場合には、事業資金としても利用できるようなフリーローンも少数ですが存在しているので、そういったフリーローンを探して申込むことが必要でしょう。

事業資金が必要な場合
個人事業者の場合には、本来は生活資金と、事業資金は別に考えるべきです。お金を借りるとすれば生活資金として借りるのかあるいは事業資金として借りるのかはっきり分けて考えましょう。
例えば消費者金融を利用する場合には、個人向けのローンでは総量規制というものが有って借入は収入による上限が有りますが、事業向けの融資ではそういった上限が無いため大きなお金を借りられる可能性も有ります。
今現在事業用のお金と生活用のお金の区別がはっきりできていない場合には、すぐにお金について整理して、この2つをはっきり区分してください。何にお金を利用しているのか分らないような使い方はすぐにやめなければなりません。

カードローンもフリーローンの一種と位置付けられる

これまでローンというのは証書貸付と言って、契約を交わしたら契約したお金を全額融資して、以後は返済して行くと言う形のものでしたが、消費者金融が始めたカードを利用したキャッシングはこの範疇から外れるものでした。
このようなローンはあらかじめ決められた利用限度額内であれば借入と返済を繰り返すことで何度でも融資を受けることが出来るもので、大変便利で利用者は増える一方でした。
しかも消費者金融では担保も保証人も必要ありませんでしたし利用目的も問わないことから、従来の銀行のローンとは全く異なる設計のローンと言えました。
このキャッシングローンは利用者が増えていたことから銀行でも無視できなくなり、カードローンと銘打って参入することになりました。しかし全く設計が異なることから、消費者金融と提携したりして参入にこぎつけたようです。

このように従来の証書貸付のローンとは全く違うカードローンですが、利用目的が自由と言う点から考えるとフリーローンの一種として捉えることができます。
このため最近では証書貸付のフリーローンは無くしてカードローンだけにしている銀行も存在しています。

フリーローンと目的別ローンはどちらが得?金利は目的別ローンが有利

それなら何も目的などいろいろ考えて目的別ローンを選ぶのではなくて、何でもかんでもフリーローンを借りれば良いと考える場合も有りますが、そう簡単ではありません。
ローンの特性として目的別ローンのほうが金利が低くなっている為、借入する目的がはっきりしているのであれば、目的別ローンを借りたほうがずっとお得に借入することが可能なのです。
フリーローンを有効に使うとすれば、借り入れしても目的別ローンと利息がそれほど大きな差にならないような場合です。それは少額の借入で、短期間に返済を完了してしまえるような借入の場合です。
したがって、ローンの利用では、こういったことを踏まえて利用する場面を考え的確に利用するローンを選ぶことが重要です。

目的別ローンのほうが金利は低い

何にでも利用できるのなら申込みの簡単なフリーローンのほうが手っ取り早くて良いと判断する場合も有りますが、ローンの選び方と言うのはそういった安易な選び方は禁物です。
借り方によって有利にも不利にもなるのがローンです。
ローンを利用するのであれば、できるだけ有利な条件で借入したいと考えるのが普通です。そこで注目しなければならないのが適用される金利でしょう。そこで三菱東京UFJ銀行を例にローンの金利を比較してみます。

ローンの種類 金利
住宅ローン(35年固定) 1.41%
マイカーローン(変動) 6.475%
教育ローン(変動) 4.475%
リフォームローン(変動) 2.875%
多目的ローン(変動) 7.975%
カードローン 1.8%~14.6%

カードローンは1.8%から借入れできるからかなり有利な借り入れができそうだと考える人もいますが、この利率で借りられる人と言うのは限られた人で、通常初めて申込んだ人は利用限度額は100万円以下となり金利は14.6%が適用されます。
これに対して目的別ローンは比較的低い金利で必要なお金の融資が受けられる大変有利なローンと言うことができます。

金利を比較する場合の注意
金利を比較する場合、例えばカードローンなら、他のカードローンと比較して有利なものを探す人が多いですが、それでは片手落ちです。カードローンと言うのはどこの金融機関のものも金利が高いからです。
比較するとすれば、カードローンの他にも利用出来る目的別ローンなども探してみて、それらも含めて比較するべきです。
例えば自動車ローンを借りることを考えてみましょう。自動車を買おうという場合には銀行やディーラーなどの自動車ローンを利用するのが普通ですが、場合によってはカードローンを利用する人もいます。
利用するローンを決めるのは利用者ですから利用者が納得すれば何でも構わないのですが、有利に利用しようというのであればこういう場合もそれらのローンの金利を比較して選ぶことが必要でしょう。

目的が決まっているなら目的別ローンを借りるべき

したがって、もし利用目的が決まっているのであれば、フリーローンを選ぶのではなくて、目的別ローンを利用する事を勧めます。
そこでまずお金が必要と感じたら何のためにお金が必要なのかよく考えてみてください。生活費が足りないというのであれば、なぜ生活費が足りないのかを考えてみましょう。
例えば何かにお金を使ってしまったから生活費が足りないのだとすれば、そもそも生活費のためにフリーローンを借りるのではなく、何かに使うお金のほうをその目的に沿った目的別ローンで借入をすべきでしょう。
そういうことを事前に判断するためには、自分のお金というものをしっかり管理して常に先が見える状態にしておく必要が有ります。
安易にローンを利用するのであはなく、なるべく借りないように、借りるにしてもできるだけ少額にできるようにするためにも、自分のお金の管理が必要です。
もし自分の月々の支出内容が分らないという人は、今日からでも管理を始めましょう。

少額で短期間の借入れならフリーローンも狙い目

ではフリーローンの活躍の場は無いのかと言われるとそうではありません。もし借入が非常に少額と言う場合には、金利が違ったとしても、利息はそれほど変わりません。ですから金利の高いフリーローンも出番が有るわけです。

たいして利息が変わらないのであれば、色々申込みが面倒な目的別ローンでなくても申込みが簡単ですぐに利用出来るカードローンを利用した方が、手間がかからず利用するローンとしてはお勧めです。
ただしカードローンはATMを利用して融資を引き出しますから、利用する時間や提携関係などによって利用手数料がかかってしまうことが有ります。そうなると利息が低いために手数料が利息よりも掛ってしまったりするので要注意です。

自分の利用方法を考えてみる!有利さを追究するか便利さを追求するか

そこで具体的にはどうやってローンを選べばよいのか考えてみましょう。まず必要なのが自分がどのようなお金が必要なのかを考えることです。何かの目的で大きなお金が必要なのか生活のつなぎに少額の借り入れが必要なのかと言ったことです。
次に自分がローンの借入で重視するのは有利さなのか、それとも便利さなのかを見極め、そのためにはどんなローンを選択すれば良いのかを考えてみてください。
もう一つ重要なことは返済方法です。ローンは大概月々返済していくものですが、それでは返済しにくい場合も有り、どの程度融通の利く返済ができるかも予め確認して選ぶようにすると使いやすいローンが選べるでしょう。

まず自分はどのようなお金が必要なのか考えてみよう

では実際にローンを選ぶ場合にどのようにして利用するローンを決めればよいのでしょうか。先程も説明したように借り入れできればなんでも良いというような安易な選び方では大損の可能性も有るのです。
そこでまず考えなければいけないのは、自分はどのようなお金が必要なのかということです。自分のお金が管理できていれば、先を読むことができますので、何らかの出費が有れば先々足りなくなることが分ります。
その時点でその出費に対してお金を借りる様にすれば、目的がはっきりしていますから、目的別ローンの利用が可能になります。目的別ローンが無かったとしても、少なくとも多目的ローンの利用は可能でしょう。

自分が重視するのは有利さか便利さか

ただしこの時点で注意しなければならないことがあります。
それは自分が何を重視しているのかということで、有利さを優先するのかあるいは便利さを優先するのかよく自分が望むことを考えてみましょう。
当然ですが、ローンの借り入れはなるべく有利なものを選ぶというのが基本です。便利さを追求する場合であっても、これは変わらず、利息が多少違う程度であれば便利さのほうを優先するということが考えられるということです。
そこでローンを決める時には、自分の返済総額がどうなるのかということを実際に計算してみましょう。
通常の場合大きなお金を借りて長期的に返済して行くのであれば、できるだけ金利の低いものを選ぶのが良い方法です。しかし借入が少額で返済期間が短い場合には利息の差は小さいため便利さを優先しても構わないでしょう。

ローン選び
ローンは金融機関毎に様々なものが用意されており、実際に選ぶのはかなり難しい作業です。このため多くの場合には有名どころの金融機関の提供しているものを安易に選んでしまいます。
しかしそれでは有利なのか不利なのかも判断できません。そこでもう少し選び方を工夫してみましょう。まず必要なのは自分がローンに対して何を望んでいるのかをはっきりさせることです。
そういった要求事項をできるだけ具体的に箇条書きにしていきましょう。次に自分の周囲に有って利用に便利な金融機関の情報を集めます。金融機関さえ分れば、ホームページを見て提供されているローンの情報がすぐに分かります。
あとは自分が望んでいるものを満たしているかどうかで評価していきましょう。もっとも満たしているものが自分にとって良いローンと言うことができます。

返済方法も検討する必要が有る

もう一つ注意しておかなければならないのが返済方法です。ローンの返済は月々少しづつ返済して行くという方法が一般的ですが、場合によってはそれでは返済しにくい場合も有ります。
ローンによっては月々返済して行く必要が有っても、毎月一定額ではなくて、大きく返済する月と、つなぎとして少額の返済で済ませる月をあらかじめ決めることができたり、返済日は決めずお金のできた時に返済するというものも有ります。
特に自営業者の場合には月々の返済が難しい場合も有るので、融通が利く返済方法が利用出来るローンを探すことも必要でしょう。自分の状況をよく考えて適切に判断しなければなりません。
ここでフリーローンの使い道について纏めておきます。

  • 目的別ローンだけでは融資の利用が難しい場合が有る
  • フリーローンは利用目的を明示しなくても融資が受けられる
  • 金利から考えればフリーローンよりも目的別ローンのほうが有利
  • ローン選びは自分の利用方法を考える必要が有り短期で返済するのであればフリーローンも選択肢になる

フリーローンは大変便利なものですが、金利を考えればあまりお勧めはできません。注意しながら上手に利用しましょう。
【参考記事】
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