旅行に行きたいけれどお金が…なんていう方や、友人の結婚式に参加したいけれどその費用がない…なんていう方の強い味方になるのがフリーローンですよね。
住宅ローンやカーローンと違い、その使い道が限定されていないので、あらゆる場面で頼ることができます。
では、いくらくらいまで借り入れすることができるのでしょうか?
それには年収が大きくかかわってくるようです。
例えばパートやアルバイトなどで年収200万円の方と、正社員で年収400万円の方ではその借入額に変化はあるのでしょうか?
今回はフリーローンと年収の関係を調べてみました。
消費者金融でも銀行でもフリーローンは取り扱っています!
まず、ここでは「フリーローン」という言葉について明確にしておきましょう。
「フリーローン」には2つの意味がある
一言で「フリーローン」といっても、その意味は2つあります。
- 種類としてのフリーローン
- 商品名としてのフリーローン
種類としてのフリーローンとは「カーローン」や「住宅ローン」などのように目的に縛られない「使途フリーなローン」という意味です。
フリー(使途自由)ローンの場合、消費性資金としての使用を許可していて、事業性資金や投機性資金としての利用は禁止されているケースが多いです。
消費者金融のカードローンなども種類としてはフリーローンと言えるでしょう。
では、商品名としてのフリーローンはどういうものかというと、フリーローンと謳っている商品の多くが「証書貸付」です。
- 証書貸付とは…
融資の際に金融業者から貸し付け証明として証書が発行されるローンのこと。基本的には同一証書で再度融資を受けることはできず、追加融資を受けたい場合は、再度審査を受け、証書の発行をしてもらう必要がある。
例えば、引っ越しのために50万円をフリーローンで借り入れしたけど、60万円かかることになり、いったん50万円支払って、追加で10万円融資を受けたいが、その場合は再度10万円分の融資を申し込み、審査を受け、別の融資として借り入れる必要があるということです。
カードローンの場合は、限度額の範囲内であれば、借りては返しを繰り返すことができます。そのため、利便性が高く、複数回利用する予定のある方はカードローンを申し込む方が良いと言えます。
銀行でも消費者金融でもフリーローンは取り扱っています
フリーローンと言えば銀行、カードローンと言えば消費者金融というイメージがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、近年では銀行もカードローンを取り扱っているところが増え、その境があいまいとなってきているのです。
消費者金融の中でもカードローンタイプではなく、証書タイプの貸し付けを行っているところもあります。これもいわゆるフリーローンとなります。
テレビCMなどで見かけるような大手の消費者金融はカードローンタイプのローンとなっていて、商品名としてフリーローン(証書貸付タイプ)を取り扱っているのは主に中小の消費者金融が多くなっています。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
_銀行のフリーローンとは一味違う!消費者金融のフリーローン
消費者金融の場合年収400万と年収200万だと借入可能額が違う?
消費者金融のフリーローン(証書貸付・カードローン)の場合は、年収と借入可能額の関係が重要となってきます。
消費者金融は総量規制の対象となるので注意が必要!
「総量規制」という言葉を聞いたことありますか?
総量規制は、貸金業法で定められた決まりの1つです。
- 総量規制とは…
貸金業者が融資をする際に、申込者の年収の1/3以上の金額を行ってはいけないという決まりです。また、これは1社に対して年収の1/3というわけではなく、すべての貸金業者からの総額がということなので注意しましょう。
つまり、年収が借入可能金額に大きく影響してくることになります。
年収400万円の方ですとその1/3なので大体133万円程度まで借り入れできますが、年収200万円の方の場合は約66万円までしか借り入れができません。
そのため、年収200万円の方が100万円の商品が欲しいから借り入れしたい!と思っても、消費者金融からは66万円までしか借り入れできないのです。
無職など収入がない方は原則借り入れができません
総量規制の決まりでは年収の1/3となっています。では、年収の無い無職の方はどうなるのでしょうか。
無職の方は原則消費者金融から借り入れはできません。
無職=年収0円ですから、0円の1/3も0円のため、融資可能額も0円となるのです。
しかしながら、この制度は配偶者の方の同意が必須となりますし、配偶者の方が既に借り入れをしている場合は、そちらの借り入れも加味されますので、注意しましょう。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
無職でもフリーローンOK?借りる前に知りたい申し込み資格!
銀行フリーローンでも年収は審査に影響してくるの?
銀行フリーローンの場合も、消費者金融と同様に年収が審査に大きく影響してくるのでしょうか?
知っていましたか?銀行フリーローンは総量規制の対象外です!
先ほど、消費者金融の場合は総量規制という決まりがあるというご紹介をしましたが、実は、銀行にはこの総量規制という決まりはありません。
どうして?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、銀行と消費者金融では、同じお金を貸すという行為でも、守るべき法律が異なるのです。
一方銀行は、貸金業法ではなく、「銀行法」という決まりを守って営業を行っています。これは銀行業務全般に対して様々な事を定めた決まりで、この営業内容の一環としてローン業務があるのです。
では、銀行は年収に関係なく大きな金額を借入することができるのでしょうか?
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
借入額にも影響する!?銀行のフリーローンは総量規制の対象外!
銀行フリーローンでも年収は審査に大きく影響します!
総量規制に関係ないなら、銀行フリーローンならいくらでも借り入れできるんじゃないの?とお思いの場合は、そういうわけにはいきませんので注意しましょう。
まず、銀行フリーローンには、その商品ごとに限度額が設定されています。
その商品の限度額を超える金額は借入することができません。
そして、限度額の最大まで誰でも借り入れできるのかというとそんなことはありませんので注意しましょう。
フリーローンの融資限度額が10~300万円となっているからと言って、だれでも300万円借り入れできるわけではないのです。
必要な金額と、申込者の状況を見て銀行が総合的に判断をしています。
そのため、申込者が100万円の商品を購入したいから100万円で申し込んだとしても必ずしも100万円融資がされるわけではないと思っておきましょう。
もちろん満額融資されるケースもありますし、70万円までなら融資しますというケースもあります。そして、まったく融資できない…つまり審査に通らなかったというケースも当然あるのです。
今までのローン状況や返済状況なども多きに審査に影響がありますが、ここにかかわってくるのが年収です。
例えば100万円を申し込んだのが年収400万円の方の場合と年収200万円の方の場合で見ていきましょう。
【借入希望額】100万円
【返済期間】2年間(24カ月)
【金利】10.0%
【1か月の返済額】46,144円
【総返済額】1,107,468円
年収400万円 | 年収200万円 | |
---|---|---|
月収 | 30万円 (ボーナス 15万円×年2回) |
15万円 (ボーナス 10万円×年2回) |
1か月の返済比率 | 月収の約15% | 月収の約31% |
年収に対しての割合 | 約28% | 約55% |
こうしてみると分かるように、年収400万円と年収200万円では、借り入れ後の返済にたいする負担が大きく異なるのです。
年収200万円の方の場合、毎月の返済が月収の3割を超えていますので、生活を圧迫することが予想されます。
つまり、年収が低ければ低い程、返済に対するリスクが高くなるので、銀行側の審査も慎重になると言わざるを得ないでしょう。
専業主婦の場合もOKのフリーローンもあります!
先ほどご紹介した通り、銀行は総量規制とは関係がありません。そのため、理屈だけ考えると専業主婦の方でも申し込むことができるということになります。
ただし、専業主婦の方の場合、限度額が働いている方よりも低く設定されている場合が多いので、ご希望の金額に沿っているかもチェックしてくださいね。
フリーローンを利用するときは返せる額をきちんと考えよう!
銀行も慈善事業ではありませんので、誰でも彼でも融資を行っているわけではありません。
きちんと返済してくれるかどうかを審査して融資を決定しています。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
絶対に知っておくべき!フリーローン審査に通らない理由
借りられる額と返済できる額がイコールとは限らない!
銀行は、年収や、他のローン状況などを見て総合的に融資の判断を行っています。
しかし、注意してほしいのは、借り入れ出来たからといって返済もできるかといえばそうではないということです。
年収400万円で月収30万円の方が100万円借り入れ出来たとしましょう。毎月の返済は5万円弱ですので、残りの25万円程度で生活していくことになります。
しかし、家賃が10万円、ガソリンが5万円、食費が5万円、飲み会代5万円…なんて暮らしをしていると、とても毎月5万円返済なんてできませんよね。
毎月きちんと返済できる額というのを把握しておく必要があります。
これは住居状況や家族構成などによって大きく異なりますので、ご自分できちんと計算をしておく必要があります。
無理のない返済計画を立てておかないといつ破綻してもおかしくない状況になってしまうのです。
フリーローンの場合は、使いたい目的があって申込みをするわけですが、果たしてその金額で、返済は無理なく行えるのかということをあらかじめ計算をしてから借り入れするようにしましょう。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
フリーローンの借金返済方法解説!返済期間はシミュレーションで知る