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審査ゆるいなら借りやすい?フリーローン選び方のヒントはこれ!

せっかく銀行のフリーローンに申し込んだのに、審査に落ちてしまった。でも、どうして落ちたのかはよくわからない。そんな話はよく耳にします。
なぜ審査に落ちたか分からない理由は簡単。銀行に問い合わせても何も教えてくれないからです。でも手を胸に当てて考えてみれば、いくつか思い当たるはず。
フリーローンを利用しよう、と思った時にどう考えて利用すべきかが問題なのです。カードローンが便利と言われますが、フリーローンの活用はどのような価値を持つのでしょうか。今回はそんなフリーローンに焦点を当ててご案内したいと思います。

どうして目的ローン?フリーローンを選ぶ理由はこれ

銀行の公式サイトなどでは目的ローンに並んで、フリーローンが紹介されています。オートローンや改装・改築ローンなどの目的ローンはある意味わかりやすいでしょう。でも目的ローンとフリーローンとはどこが同じで何が違うでしょうか?
ここで目的ローンと呼んでいるものは目的別ローンと呼ばれるもの。文字通り利用目的ごとに用意されているローンです。それに対してフリーローンとは、提供側で想定していない、その他の利用目的に提供されるローンです。一般にフリーローンはカードローンと比較して説明されますが、目的ローンに対する用語です。

つまり、フリーローンは目的を特定していないローンという意味。

目的ローンもフリーローンも高額ローンに対応して金利が低い

だいたいローン金額が高額になると、それに設定される金利は低くなる傾向にあります。これは利息制限法に定めている金利の上限も同様です。
次の表を見れば一目瞭然ですが、元金が低ければ上限金利は高くなり、逆に元本が高くなれば上限金利は低くなっています。

元本 上限金利(年利)
10万円未満 20%
100万円未満 18%
100万円以上 15%

でも、どうしてこのように元本が高くなると金利が低く設定される結果になるのでしょうか。
なぜかと言えば、支払うことになる利息は金利と利用期間から算出しますが、高額ローンでは返済期間が長期になるケースが多くなるため、金利を下げられるからです。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
低金利で利息の安いフリーローンを探す?低い固定金利は狙い目なのか

使用目的が制限されている目的ローンが想定している目的が語るもの

都市銀行が提供している目的ローンを例に挙げてみましょう。もちろん銀行の指向がありますので、銀行ごとに名称が異なっていたり、種類が多かったり少なかったりしますが、目的別ローンとして次のように提示されています。

  • 住宅ローン
  • リフォームローン
  • 教育ローン(無担保型)
  • 教育ローン(有担保型)
  • マイカーローン
  • フリーローン(無担保型)
  • フリーローン(有担保型)

教育ローンの利用金額上限は無担保型で300万円、担保があれば、3000万円と10倍近い差があります。また同様にフリーローンでも無担保型で300万円、担保があれば1億円になっています。
担保があるかないかで限度額が大きく違っているのがひとつの特徴です。銀行としては担保付きで、高額ローンを利用してほしいという思いが透けて見えるのではないでしょうか?

リスクを回避する!銀行から支払先に直接わたるために面倒がない

支払いをするためにあれこれ算段をする必要も軽減されています。目的ローン利用であれば、必要な支払先に直接資金が送られます。
一旦現金を手元に置くと、その後の送金に別途手数料が必要になったり、現金を持ち歩くのにも大きなリスクが生じます。特にローンの馴染みが薄かった時代、そのような不安は確かにありました。
そして現在でも不安に感じる人は多くないとはしても、リスクはなくなったのではありませんし、送金に関する手間はやはり同じように生じます。

目的ローンの中のフリーローンは使用目的の制限がありません?

銀行のサイトに提示されているフリーローンは大抵、目的ローンの中に含まれています。いわずと、フリーローンは何か特定の目的のための専用ローンではないという意味での目的ローンの一つだからですね。
目的ローンの一つとしての無目的ローンなので、カードローントはまったく違った金利設定になっているのです。その設定の違いは次のように利用金額を300万円で比較してみればわかりやすいでしょう。

ローン種別 金利
教育ローン(無担保) 3.475%
マイカーローン 4.475%
フリーローン(無担保) 5.975%
カードローン 8.0~10.0%

フリーローンの金利設定が、カードローンよりも目的ローンに近いものだと直感的に理解できると思います。

元本が300万円で金利1%違うと、1年での利息は3万円の違いになってくるのですから。

フリーローンでは現金が渡されるので高い自己管理能力が必要になる

特定の目的を持たないということは特定の支払先を持たないということですから、フリーローンの審査に通ると自分の口座などに振り込まれるはずです。
一旦、自分の口座に入った金額を必要に応じて、それぞれの支払いに用いるようになりますので、送金手数料、支払いの結果状況そして残金の管理は自分でしなければいけません。
管理は結構な負担になる場合があるので注意が必要です。金額が大きいために使途不明金が生じやすかったりし、その結果せっかくのローン借り入れだったのに支払いが完了しなくなったりするような悲惨な事態に陥ることもあるようです。

ローンの利用は自己管理の能力が大きく問われます。

高額利用を前提にした銀行のフリーローンだけに、高度な管理能力が必要になるということなのです。

審査に通りやすいのは?カードローンとフリーローンを比較する

これまで、フリーローンは目的ローンの中の一種類だと明らかにして説明をしてきました。しかし、現在どの金融機関でもフリーローンよりむしろカードローンを勧めているようです。
これには需要によって裏付けられているれっきとしてた理由があります。それを考えながらフリーローンのメリットと難しさとを見ていきましょう。

だってカードローンは無期限のローン利用が可能で便利だから

フリーローンの場合、何かの必要が生じた時に初めて、銀行などにローンの相談や申し込みをします。申し込みに従って銀行が審査を行った上、ローンが決定されます。
申し込みから審査結果まで数日要するのが普通のことのようです。これはローンが高額になりがちであることや、申込者の状況を適切に判断することなどが含まれているからです。
このような申し込みから必要な手続き、そして審査に必要な期間はフリーローンを利用しようとする度に必要になってきます。
つまり頻繁に利用するには面倒なのがフリーローンだと考えられます。
この問題を解決するために考えられたのがカードローン。利用上限額を決めて、その限度額以内であれば、何度でもローンを利用できるように設計されたのがカードローンというわけです。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
意外に知らない!カードローンでキャッシングとフリーローンの違い

ここがポイント!カードローンは長期にわたって安定した信用が重要だ

利用する度に何度も繰り返さなければならない申し込みと審査が不要なカードローンは確かに便利です。
利用限度額が100万円あったとして、そのうち30万円を利用したとします。残り70万円はいつでも必要な時に追加でローン利用できます。もちろん最初の30万円を返済すれば、返済した分は再びローンとして利用することが可能です。
カードローンを申し込みする時にはその他のローンと同じように審査が必要になりますが、一度発行されたローンカードは契約を終了するまで使い続けることができるのです。
でもこれには、ただ単にフリーローンより便利だと片付けられない問題が潜んでいます。カードローンの利用は長期間に及ぶという前提条件です。

審査対象の申込者の状況が長期にわたって大きな変動がないのが条件になってきます。

この現実は利用希望者に重くのしかかってくるでしょう。高額の収入を得る人でも収入が不安定な職種であれば、評価が低くなりますし、それほど高収入ではなくても職種が安定しているのであれば、評価は高くなるからです。

どちらがお得で使いやすいのかと問えば、フリーローンがお薦め

フリーローンよりもカードローンが利用限度額が大きいからカードローンが得だ、とは言えません。それは利用限度額は審査の結果決定される項目であり、審査決定によって金利も決まるからです。
カードローンは金利が不明瞭です。利用限度額が低くなれば、設定される金利は高くなってしまいますし、実際に審査が完了しなければ金利がいくらになるのか不明なのです。
つまり一定の条件で考えれば、フリーローンの方が計画的に利用できる、お得なローンになる場合が考えられます。フリーローンなら契約するごとに条件を勘案するので状況が変化しても対応できていることになります。
カードローンとフリーローンの条件を比較してみましょう。フリーローンの金利は現在10万円以上の利用で年利5.975%。対するカードローンは10万円程度ならまず間違いなく最高設定金利の14.5%が適用されるでしょう。
少額ローンでもこれくらいの差が開いてしまうなら、個人的にはカードローンではなくフリーローンを利用したいと思ってしまいますが、みなさんはいかがでしょうか?

フリーローンの審査はカードローンよりかなり難しいけど

さらにフリーローンは審査が緩いという噂があるようですが、銀行のフリーローンに関してはまったく当てはまらないという事実に注意を促したいと思います。

金利が低いのは、信用度の表れです。

フリーローンは確かに低い金利を設定していますから、有利には違いありません。それは高額ローンに限らず、少額ローンでも同じようにフリーローンの方が有利な設定になっているのを見ました。
本来ならば高額ローンにならなければ低くならない金利が、少額でも低くなっているのには理由があります。つまり高い信用度が利用者に求められているのです。

気をつけたい!銀行のフリーローンにはこんな特徴があります

銀行が提供しているフリーローンに中心をおいて説明してきましたが、フリーローンはどの銀行でも提供しているわけではありません。
フリーローンを提供している銀行は多くあります。しかしそれでもフリーローンを提供していない銀行も確かにあります。それはいったいどういうことなのでしょうか。

フリーローンは銀行がそれぞれ独自に企画している金融商品です

現在では、銀行は都市銀行、メガバンクが4行ありますが、その他新しい形態の銀行が設立されています。携帯電話による利用を中心にした銀行やネット系、また流通系の銀行などです。
これらの銀行は画一のサービスをしているわけではありません。もちろん銀行の業務には厳しい規制はありますが、業務を画一するような指導は行われていません。
それぞれの銀行が独自に工夫して事業を展開し、得意分野を進展させていることになります。ですからフリーローンを提供していない銀行もあって当然でしょう。
流通系の銀行ではそもそもオンライン決済に事業の中心を設定しているためローンの提供に力を入れていません。ローンであればカードローンのことを意味しているようです。

都市銀行のフリーローンと地方銀行のフリーローンはここが違う

都市銀行のフリーローンは高額ローンが利用の中心になっています。都市銀行では全国の利用者を前提にしており、地域による差が出ないように配慮をしているからです。
それに対して地方銀行が提供しているフリーローンは趣旨が異なっているようです。
ある地方銀行のフリーローン(多目的ローン)のスペックを見てみますと、

利用用途 マイカー購入、教育、リフォーム、家電購入、結婚など多岐にわたる
融資金額 10万円以上500万円以内(1万円単位)
利率 3.60%~5.00%
金利優遇 取引による優遇処置あり

金利の優遇対象が指定されているなどかなり特色を打ち出しているフリーローンになっていますが、これはこの銀行だけではなく、他の地方銀行も営業地域に適応したローン内容に重点を置いています。

その他の公的金融機関でもそれぞれフリーローンを用意しています

銀行だけにとどまらず、公共の利益に関与する組織では金融サービスを提供していることも多く、もちろんJAや労働金庫などもフリーローンを提供しています。
しかしながら、JAが提供しているフリーローンは画一性がないという点で少なからず残念な気がします。ここの場合、各地域での密着した活動が大きく影響しており、地域によっては利用できないこともあるようです。
一方、労働金庫協会(労金)が提供している金融サービスの中にはフリーローンが明記されていないようですが、多目的に利用するためのローンは提供されています。
ただし、通常のフリーローンとは異なった趣旨に基づいているため名称を変えてあり、それとわかりにくくなっているように思います。
どちらにしてもフリーローンの場合、担保が必要なケースもあり、全国共通の条件ではありません。

消費者金融のフリーローンは審査がゆるいと思っていると危険

個人金融の雄、消費者金融が提供しているフリーローンについてご紹介しておきたいと思います。
テレビなどで知られた大手の消費者金融が提供しているローンはカードローンになっているのが中心を占めています。実際、大手の中ではフリータイプのローンを提供しているのはわずかです。

審査が緩いのはなぜ?中堅・中小貸金業者が提供するフリーローン

消費者金融業者とは個人向け金融の登録専門業者ですが、有名大手の業者に限らず、日本全国に地元密着の事業を展開しています。
これらの中堅・中小の消費者金融業者では、カードを発行するコストを負担するメリットが望めないため、いまでもキャッシングはフリーローン形式になっています。

この場合のフリーローンとはカードローンと区別した利用の形態を指して分類した言葉です。

カードローンは繰り返し何度でも限度額内のローンが利用できるのに対して、フリーローンでは毎回必要ごとにローンを申し込みして利用します。

消費者金融は生活資金に対応する少額のキャッシングに特化している

消費者金融は生活資金のつなぎ資金としての利用が前提になっていますので、高額ローンの利用ではメリットがありません。
消費者金融でのフリーローンを銀行のフリーローンと比較すれば

  • 金利が高い
  • 高額の利用不可
  • 審査が緩い傾向

といったことが挙げられるはずです。このような特徴は消費者金融業の事業目的から派生しています。
このような条件をよく考えれば、消費者金融のフリーローンを銀行のものと同じ気分で利用しようとすれば大変なことになってしまうに違いありません。
ですから、給料日まで後数日なのに急な出費が必要になったようなケースが最も利用に適した状況でしょう。このような場合であれば、1万円~数万円程度の利用で足りるはずです。

要注意!消費者金融業とは登録が必要な事業だと知らないと危険

金融業者、消費者金融業者だと称して営業しているにも関わらず、事業者としての資格を持ち合わせていない業者もあります。これをヤミ金業者と呼んだりします。

彼らは非正規の業者であって、ほとんどの場合、事業内容が不正・不法です。

消費者金融業者なら法律で貸し付けから取り立てまで厳しく法律が取り締まっていますが、ヤミ金業者はこの法律に違反して、利用者の生活を破壊しても意に介しません。

消費者金融業者は
各都道府県知事、あるいは内閣総理大臣による登録が、貸金業法によって義務づけられています。
登録を受けた業者は金融庁が提供している公式ページ、「登録貸金業者情報検索入力ページ」から検索、確認できます。

便利でお得なローンだと思っていたら、悪徳業者、ヤミ金融だったなんて、とても笑えません。事前にしっかりと確認できるので、そのような事故はなんとしても避けるように心がけましょう。

いまさら人に聞けない!賢くお得にローン利用する人の心得まとめ

ローンの利用に欠かせない知識というものがあります。これを知らなければどうしようもないという知識です。

年利から支払う利息を計算できないと困ったことになりかねない

カードローンやショッピングローンを含めて各種ローンで共通しているのが利息の計算ですが、これ、計算できますか?大丈夫ですか?
ローンを利用したら、利用金額(元金)と利息分とを合わせて返済しますが、利息は利用日数によっても変化してきます。だから自分で計算してなければ、計画できなくなってしまいます。
といっても利息の計算は短期間を対象にすると誤差が生じますので概算になります。小数点の切り捨て、切り上げなどの問題が残っていますが、いつも多めに返済しておくことにしておけば問題になりません。多く支払った部分は最後に精算してもらえますから。

計算の方法を紹介しましょう。
利息金額=元本×年利×利用日数÷年間日数
ここで年間日数は平年365日、うるう年は366日にしますが、その差は大きくならないので365日でも十分でしょう。

例えば3万円を年利20%で利用すると、30日後の利息は、493円になります。この条件で返済する場合は、493円に元本の返済分を加えて返済します。
利息に元本分を加えて区切りのよい金額にして、例えば5000円返済すれば、元本は4507円返済したことになり、あるいは元本分の5000円分を加えて5493円を返済するかは、返済方式によって変わってきます。
いずれにしても、利息を精算する日があってその日に元本の一部と利息とを合算して返済していくので、利息計算の方法はあまり変わらないことになるはずです。

利息の計算からわかる消費者金融をお得に利用する方法とは

銀行に比べて金利が高めの消費者金融を利用するのには、それなりのこつというものがありますので、ここで整理しておきましょう。
難しいものではなく、まとめれば次のつだけです。

  • 少額利用
  • 短期完済
  • 自己管理
  • 遅延厳禁

利息は金利と利用日数から計算されます。同じ利用金額なら、利用日数が短い方が利息が安く抑えられるのです。
金利が高いのを考慮すれば当然の結論かもしれません。自由返済、繰り上げ返済など早く返済する選択があるなら、少しでも早く返済するように工夫することが、直接的にお得につながります。

これだけはしてはいけない!支払い遅延の結果は悲惨です

どのようなローンであれ、ローンである以上は毎月定期的に返済日がやってきます。これに遅れてしまってはいけません。どうしてって、まったく引き合わない損害を招くからです。
ローンの利用では申し込みから金額、返済の状況まで個人信用情報として記録されます。そしてその記録は以降の日本中のローン審査に用いられることになります。
ですから、たった数千円の遅延でも同じように記録は扱われることになり、その記録は少なくとも5年程度はローン審査に影響することになるでしょう。

ローンを利用するのは、万が一でもそのような事故を起こさないという計画責任が生じ、またそのような事故のリスクを引き受けることをも意味します。

そのような意味においても、たとえ少額利用する消費者金融のフリーローンであっても真摯な気持ちで元本を管理しなければならないのです。すべては個人責任として扱われるのですから。
【参考記事】
注意して!フリーローンの滞納や延滞は信頼関係を失う大きな原因!

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