フリーローンの返済は、多くの場合毎月決まった金額を返済する元利均等返済方式が取られています。そのため、毎月借入残高が減っていきますが、余裕のある時にはもっと多めに返済し、早く借入残高を減らしたいと思うこともありますよね。
そうすれば利息も抑えられますし、何より借金が早く減るので気持ちの上でも楽です。
ですが、フリーローンを一部繰り上げ返済する場合、手数料がかかることが多いことを皆さんはご存知でしょうか?手数料の金額によっては、繰り上げ返済をしたのに支払い総額が多くなったということにもなりかねません。
そこで、どんなことに気を付けるべきなのか、フリーローンの一部繰り上げ返済について詳しくご紹介します!
フリーローンの繰り上げ返済には一部繰り上げと一括返済がある!
今回は一部繰り上げ返済について取り上げていますが、もともとフリーローンの繰り上げ返済には一部繰り上げ返済と一括返済の二種類の方法があります。
そこでまずは、その違いを確認しておきましょう。
一部繰り上げ返済は全額を払うわけではない!
一部繰り上げ返済と一括返済には、以下のような違いがあります。
- 一部繰り上げ返済…借入残高の全額ではなく一部を早めに返済する
- 一括返済…借入残高の全額を一括で返済し完済する
つまり、一部繰り上げ返済は余裕がある時に多めに返済しておこうという考え方で、全額を返済してしまうわけではありません。それに対して一括返済は、全ての借入残高を一括で支払い、完済することを言います。
一部繰り上げ返済のメリットと注意点
一部繰り上げ返済をするメリットは、利息を軽減できることです。
利息は、借入残高に合わせた金額を支払うことになりますから、一部繰り上げ返済をして借入残高を減らすことで支払利息も少なくて済むということです。
ですが、一部繰り上げ返済をする際にはいくつかの注意点があります。
まず、商品によっては、一部繰り上げ返済をするのに手数料がかかることがあります。そうなると、手数料によっては支払い利息の軽減効果よりも手数料の方が高くなる可能性もあります。
一部繰り上げ返済をするたびに手数料がかかる商品もありますので、何度も繰り上げ返済をすると手数料がかなりの金額になることも考えられますので、手数料が発生する商品を利用している場合は、一部繰り上げ返済の回数にも気をつけなければいけません。
また、商品によっては一部繰り上げ返済自体ができないこともあります。その場合は、いくら一部繰り上げ返済をしたくてもできないということになります。
フリーローンの一部繰り上げ返済には商品ごとに決まりがある!
ここまで、フリーローンの一部繰り上げ返済のメリットと注意点を確認しました。では、実際に繰り上げ返済や手数料に関する取り決めはどうなっているのでしょうか。わかりやすいように、いくつか商品を挙げて、具体的に見ていきましょう。
商品別の一部繰り上げ返済の申し込み方法と手数料
商品別に、一部繰り上げ返済ができるかどうか、できる場合は申し込み方法と手数料はどのような取り決めになっているのかをまとめていますので、ご覧ください。
商品名 | 一部繰り上げ返済の申し込み方法 | 手数料 |
---|---|---|
三井住友銀行のフリーローン(無担保型) | 取り引き店に出向き窓口の書面で申し込む | 税込5,400円 |
三菱東京UFJ銀行のネットDE多目的ローン | インターネットまたは窓口で申し込む | インターネットの場合無料、窓口の場合税込5,400円 |
ジャパンネット銀行のフリーローン | 一部繰り上げ返済不可 | – |
住信SBIネット銀行のMr.フリーローン | 住信SBIネット銀行のWEBサイトから申し込む | 何度でも無料 |
このように、商品によっては一部繰り上げ返済ができない場合もあるんですね。そのため、一部繰り上げを行う予定がある人は、申し込みの段階で一部繰り上げ返済ができる商品を選んでおく必要があると言えます。
また、三菱東京UFJ銀行のネットDE多目的ローンのように、一部繰り上げ返済の申し込み方法によって手数料が発生するかどうかが変わってくることもあります。
こうして比較してみると、商品によって一部繰り上げ返済に関する取り決めに差があることがわかりますね。
一部繰り上げ返済を予定しているなら対応でき手数料が無い商品がお得
さらに、もともと一部繰り上げ返済手数料が無料の商品や、無料で一部繰り上げ返済ができる方法がある商品を選んでおくと安心です。
とはいえ、もともとの金利が大きく違い、その商品を選ぶと利息がかなり高くなりそうだと予想される時は、一部繰り上げ返済の手数料に関わらず商品選びをした方がいい場合もあります。
フリーローンを利用する場合、金利や借入金額を入力することで返済についてのイメージを持ちやすくするシミュレーションを用意している商品もありますから、それらを利用して返済について事前にチェックしておくとイメージが持ちやすくなります。
一部繰り上げ返済をするとお得になる?シミュレーションでチェック
それでは、一部繰り上げ返済をすることによってどれくらいお得になるのでしょうか?
商品によっては申し込みの際だけではなく一部繰り上げ返済をしたい場合にもシミュレーションを利用することが可能ですので、どのようにシミュレーションをすればいいのか、確認しましょう。
三菱東京UFJ銀行ネットDE多目的ローンの場合
三菱東京UFJ銀行のローン商品ネットDE多目的ローンの場合、インターネット上からローンを一部繰り上げ返済した場合のシミュレーションを申し込むことができます。
フリーローンの申し込み前のシミュレーションの場合、借入希望額や返済期間などを決めて入力することで月々の返済額がわかるといった形なのですが、一部繰り上げ返済の場合、すでに返済が終わっている金額があったりするなど条件が複雑なので、三菱東京UFJ銀行では依頼して計算してもらう形を取っています。
【三菱東京UFJ銀行の記事はこちらも参考にどうぞ!】
使用目的先へ振り込み?三菱東京UFJ銀行のフリーローンについて
住信SBIネット銀行Mr.フリーローンの場合
住信SBIネット銀行のローン商品Mr.フリーローンの場合、インターネット上で通常のシミュレーションを利用する時と同じように試算をすることが可能です。まずは、新規で借り入れをする場合の借入金額や借入期間の希望などを入力し、その後繰り上げ返済の試算へと進みます。
そして、繰り上げ返済したい方法や時期、希望金額を入力すると、毎月の返済額・年間返済額・総返済額がどれだけ安くなるかが表示されます。
この商品はもともと返済手数料が無料なので手数料について考える必要はありませんが、どれくらいお得になるのかがわかると一部繰り上げ返済をするかどうかが考えやすくなりますね。
【住信SBIネット銀行の記事はこちらも参考にどうぞ!】
真面目なアナタには住信SBIネット銀行フリーローンがピッタリ
全ての商品でシミュレーションが利用できるわけではない!
一部繰り上げ返済の際は支払い利息軽減と支払い手数料の差を考えて!
以上のことから、フリーローンの一部繰り上げ返済は次のような特徴を持っていると言えます。
- 支払い利息が軽減できる
- 手数料が必要な商品もある
- 支払い利息と手数料の差を考えお得になるようにすべきである
何度も一部繰り上げ返済をすれば支払い利息が減るというものでもなく、手数料がかかる商品であればそのたびに手数料を負担しなければいけないことになってしまう場合もあります。
そのため、その商品の取り決めをよく確認して、メリットがありそうだと感じた場合のみ一部繰り上げ返済を行うようにしたいものです。